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日々の囁き – Daily Whispers

2026/02/09 16:32



木は好きなのですが、ソテツのことはこれまでほとんど知りませんでした。
九州より南に生息する木で、関東生まれの私には、どこか縁の薄い存在だったのだと思います。

そんなソテツの話。

幹の中心は、ハサミで簡単に切れるほどやわらかく、
そのまわりを、薄い二層のかたい部分が守るように包んでいます。

木は、上へ上へと高く伸びようとしますが、
柔らかいソテツは、しっかりと立つことがあまり得意ではありません。
地面に触れながら、横へ、ゆっくりと伸びていきます。

どうして、そうなったのだろう。

空よりも、土が好きなのだろうか。
それとも、土そのものではなく、
土の中にいる微生物が、生きていくために欠かせないのだろうか。

写真に写る、黄土色の葉のような形のものは、
ソテツの花のかすだそうです。

ベルベットのような手触りで、どこか可愛らしく、
土の上に住む小動物たちの憩いの場になりそう。

固くない木は、マキにも家具にもできず、
人間に切られることもなく生き延びることができる。
人間のためではなく、土に近い動物にやさしい木なのだろうと思う。

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